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「デジタルサイネージ」とは?「デジタル広告」にはどのような種類があるのか

お題「最近知った言葉」

ウェブマーケティングの手法の一つとしてデジタル広告があります。

しかし、デジタル広告といわれてもどのような種類があるのかなかなかイメージしにくいと思います。(少なくとも私はよくわかりませんでした。)

そこで今回は以下の2点に注目しながらデジタル広告について理解していきたいと思います。

1.デジタル広告とは

ということで、「デジタル広告とは何か」という疑問から解消していきます。

まず、デジタル広告の定義は「デジタル広告とは、ウェブ広告など、あらゆるデジタル機器へ配信される広告の総称だ。パソコン・タブレットスマートフォンなどに配信される、あらゆる広告を意味する。」*1

ということで、デジタルな広告のことで、特に変わった意味は含んでいなさそうです。

2.デジタル広告の種類(ウェブ広告モバイル広告

次は、デジタル広告の種類について説明します。今回は以下のような分類をします。
  1. ウェブ広告
  2. モバイル広告
  3. デジタルサイネージ

1.ウェブ広告と2.モバイル広告はインターネット上の広告で、情報を受け取る媒体がPCかモバイル機器かという違いがあります。そのため、グーグルなどの検索エンジンを使用するリスティング広告など多くの手法は、ウェブ広告モバイル広告の両方に当てはまるといえます。

では、モバイル広告特有の手法はあるのか、これについては厳密には特にないんじゃないかと考えます。あくまで媒体の違いとしてウェブ広告モバイル広告をとらえるならば、2つともネット広告をより細かく媒体別に分類したものに過ぎないということです。

今回、モバイル広告を別の分類としたのは、2017年のモバイル広告媒体費は8317億円、そして2018年には前年比125.3%の1兆417億円となり、モバイル広告が1兆円を超えるとされているためです。*2

モバイル広告の存在感は今後も大きくなり、ネット広告から完全に切り離され、最適なコストのかけ方、広告の出し方も、ウェブ広告モバイル広告では異なってくるという考えのもと、今回は上記のような分類をしました。

そういう意味では媒体が違うということを重くとらえています。

3.デジタルサイネージとは

3.デジタルサイネージとは「駅前やショッピングセンターなどの公共の場にプラズマディスプレイや、プロジェクタなどを設置し、広告などの情報の提示を行う」*3種類のデジタル広告です。

ちなみに注2の文献はそのデジタルサイネージの効果測定について取り扱ったのもので、これまでは通行人の数などあいまいな基準でしか効果を測定できなかったことを指摘し、通行人の顔の向きと移動軌跡から効果を測定しようという試みをしています。

以上の文献は2010年と少し古いですが、もう少し新しい文献でいうと、通行人の位置に応じて画像を表示し、より注意を向けてもらうシステムを作り上げているものもありました。*4

テクノロジーの進化により効果測定が簡単にできるようになれば重宝される手法だと思います。

ということで、今回はデジタル広告とは、という(主に自分の)疑問に答えるため、文献などの情報に当たり、モバイル広告の定義、種類について整理を行いました。

以上です。ありがとうございました。

 

*1:

https://innova-jp.com/digital-to-pass-25-of-global-media-spend/

*2:

https://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/1114250.html

*3:南竹俊介, 高橋伸, 田中次郎. "歩行者の顔向き情報と移動軌跡を利用した デジタル広告の効果測定, 表示支援ツール." 情報処理学会 インタラクション (2010).

*4:小玉駿, 須藤翔太, 渋沢進. "デジタルサイネージに向けた情報を正対表示させ歩行者を引き付けるシステム." 研究報告エンタテインメントコンピューティング (EC) (2014): 1-8.